セーフロあびる!?
「セーフロあびらっせぇ!」
栃木に縁もゆかりもないひとにとっては???な台詞だと思います。
セーフロは、栃木弁でお風呂場または入浴することを指すコトバです。
この「セーフロ」というコトバ、いまでも時々お目に(お耳に)かかれます。
栃木弁の本(森下喜一「栃木の方言をたずねて」白帝社)によると、
セーフロの語源は「水風呂」または「据え風呂」が訛ったものでは
ないか、とされています。またセーフロのバリエーションとして、
スーヒロとかフーセロなんていう冗談みたいなものも、地域によっては
セーフロと同じように使われているそうです。
なにはともあれ「セーフロ」は、もっとも栃木弁らしいコトバのひとつ
であると、ワイは思っています。
ほかに栃木弁らしいコトバとして、「・・・ヤンス」とか「・・・ナンショ」とか
いろいろあるのですが、そのうちここでとりあげてみたいと思います。
ところで、栃木ったって県南地域と県北地域と両毛地域でコトバが
ものすごく違うので、本当は「日光弁」とか「宇都宮弁」とか「足利弁」と
いったふうに、「地域分け」しないと駄目なのでしょうね。下手すると、
県北と県南では方言的な単語が通じないような気もします。
それから、栃木弁の特徴として無アクセントもしくは崩壊アクセントが
あげられます。単語にアクセントをつけずに話す、要するに、話し方が
平板だということです。この平板な話し方は、一度栃木を離れた生活を
してしまうと、他の地域のアクセントやイントネーションの影響を受けて
しまうため、決定的に失われます。ワイも栃木を離れて20年あまり、
すでに崩壊アクセントの栃木弁は話すことが出来なくなってしまいました。
生粋の栃木弁を話せなくなっていくことが、故郷(栃木)を離れて
しまっている証なんですね。
それでは、へば!ないすでぃ~!!
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